高セロトニン作用や抗ドーパミン作用
ジプレキサというのは、非定型抗精神病薬でひきこもりや総合失調症、うつ病、不安症状など幅広い精神病に効果があると言われています。また、集中力がない、イライラや落ち着きのない状態、気持ちが落ち込んで何もしたくないなど、精神病までいかないような症状にも効果があると言われています。
作用には持続性があるので、この薬が身体に合うと効率よく精神症状を改善できと言われており、最近はジプレキサを処方する医療機関が増えています。
ジプレキサの効能というのは、高セロトニン作用や抗ドーパミン作用から得ることができます。
ドーパミンという脳の神経伝達物質が取り込まれすぎると、混乱を引き起こす要因となり、妄想や幻覚、興奮などの陽性症状が発症します。逆にセロトニンという神経伝達物質が取り込まれすぎると、無感情や意欲の低下、自閉、うつ、被害妄想など陰性の症状が発症してしまいます。
ジプレキサには、このように精神状態を混乱させてしまうドーパミンやセロトニンの受容体をブロックする効果を持っているので、精神病や精神障害を改善することができるのですね。
ただし、脳の神経伝達物質というのは、単に精神状態に働きかけるだけではなく、食欲にも関係しています。セロトニンがきちんと働けない状態になると、視床下部にある満腹中枢の機能が低下してしまうため、過剰な食欲が湧いてしまいます。
また、いくら食べても満腹感が得られないので、食欲を抑制することができなくなってしまうのです。ドーパミンは報酬系の神経回路にある神経伝達物質で、美味しいものを食べたり、褒められたり、恋愛をしたりすると分泌されます。
ドーパミンが分泌されると快楽や快感を得られるので、人は無意識にドーパミンを分泌させようとしますが、もっとも手軽なのは食欲を満たすことです。
ですのでドーパミンの働きを抑えてしまうと、分泌を促進しようとするため食欲が旺盛になってしまいます。
つまりジプレキサの働きは精神症状には効果的なのですが、神経伝達物質に働きかけるため副作用として食欲が旺盛になって太ってしまうということがあるので、安易に服用しないようにしましょう。

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