食欲を抑える栄養素

トリプトファンやヒスチジン、亜鉛

食欲というのは、人間の5大欲求の一つである生理的欲求ですから、食欲があることは悪いことではありませんし、生きていくためにはとても大切なことです。

 

ただし、食欲はもっとも簡単に満たせる欲求でもあるため、他の欲求が満たされていないと生命維持という本来の目的以上の、過剰な食欲が湧いてしまうことがあります。過剰な食欲が湧いてしまうと、暴飲暴食をしてしまったり、食べても食べても満たされなかったりするので肥満を引き起こしてしまいます。

 

必要以上に食べるということは、健康被害を引き起こすリスクも高まってしまうので、不要な食欲は抑える必要があります。ですが、食欲は自分の意識とは関係なく湧いてしまうので、コントロールをしようとしても難しいでしょう。

 

そんな時に役立ってくれるのが、食欲を抑える働きをする栄養素です。

 

食欲の抑制に効果的なのが、必須アミノ酸のトリプトファンとヒスチジン、そしてミネラルの一種である亜鉛です。

 

食欲というのは、神経伝達物質であるセロトニンがコントロールしていますが、セロトニンは外部から摂取しても小腸でアミノ酸に分解されてしまいます。トリプトファンはセロトニンの材料となり、体内で合成されてセロトニンに変性するので食欲の抑制効果があるのです。

 

ヒスチジンやヒスタミンの原料となる栄養素ですが、ヒスタミンは食欲を抑制してくれます。このヒスタミンを作り出すヒスチジンが不足すると、ヒスタミンの食欲抑制作用が働かなくなるので、ヒスチジンは間接的ですが食欲を抑えるために必須の栄養素なのです。

 

そして、もう一つレプチンという物質は満腹中枢を刺激する働きを持っているので食欲の抑制効果があるのですが、このレプチンの生成をサポートするのが亜鉛です。亜鉛が不足するとレプチンがきちんと作られなくなり、たくさん食べても満腹中枢が刺激されず、食欲を抑えられなくなります。

 

このように、食欲は栄養素で抑えることができるので、食欲がコントロールできなくなってしまったら、トリプトファンやヒスチジン、亜鉛をたくさん摂取するようにしましょう。